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「ギヴン」2巻【ネタバレ感想】キヅナツキ

相変わらず表紙オシャレで、カバー裏も細かくびっちり裏設定描き込まれててお得感(?)あります。

1巻の時も思ったけど、キヅ ナツキ先生ってモノローグ独特だよね

歌詞みたいっていうか。

2巻冒頭の

恋というものは もっと柔らかく 甘やかで 優しいものだと 思っていた

それは ていのいい妄想だったと 初恋で知る

人を好きになることは 肉を切り裂かれるような暴力だ

歌詞かな?って思うくらい美しい表現するなぁって毎度感動させられる。

調子悪い

もし真冬が歌詞を書けたとしても、立夏にとって自分の好きな人が他の誰かを想って書いた歌詞を歌うのってめっちゃ複雑…

真冬と何かあったかと聞かれ、顔真っ赤になる立夏かわいい(笑)

立夏ってギター弾けるし普通にカッコいいからモテるんだろうけど、ごく普通の男子高校生らしいところもちゃんとあるとこ好き

「俺おかしいですか!?」って聞く立夏に、サラッと「全然」って答えられる秋彦イケメンだ…

男の経験あることもサラッと言うし、これは確かにモテるわ。

やっぱ女子は見た目イカついけど中身実はめっちゃ優しくて気配りできる…って男に弱いんですかね。

笠井ちゃん

罪悪感抱えてたんやね笠井ちゃん…やっぱ悪い子じゃないんだよなぁこの子

でも真冬のこと知れたし、話も大きく動いたし、結果的にナイスな行動してくれたんだよね

涙を流す笠井ちゃんの頭をぽんってする立夏、

これ、傍から見たら「告白断られて泣かせた?」とか「別れ話切り出されて泣かせた?」って思われても仕方ないwww

ほらまた真冬が複雑そうな顔してるよ!!

なかなか書けない

真冬、ギター抱えたまんま寝るとかすごくない?あれ重いんじゃないの?

ギター始めたての人たまにやる人いるらしいけど、普通に怪我しそうで危なくない?

チョコーン!のデフォルメ真冬かわいい グッズ化してほしい

真冬にドキドキする立夏。この子の反応いちいち面白すぎるんだよなぁ

この立夏の恋を秋彦は音楽バンドごとポシャるリスクをはらんだ爆弾」と言う。

演奏が目標到達点に達して、あとは真冬が書く歌詞だけなのに、これがなかなか書けない。

秋彦「──お前さ、多分過去に決着つけねぇと 詞、書けねぇぞ」

「お前伝えたいの?それとも 言葉にするのから逃げたいの?」

うわああ核心をついてきたあああーー

そんで、春樹さんは秋彦に耳元で囁かれて(立夏をフォローするよう頼まれて)また乙女モードに入りつつ、立夏に発破をかける。

やっぱさ、同じバンドメンバーに恋愛感情抱いたりするのって絶対うまくいかないよね。

秋彦と雨月

初めて秋彦の家が出てきたけど、冒頭の男(雨月うげつ)と一緒に住んでるのかよ!!

しかもめっちゃいい家!!

半地下憧れるなぁ。楽器演奏し放題歌い放題って最高やんけ(でも映画「パラサイト 半地下の家族」観てからちょっと怖くなった)

秋彦と春樹さんが通ってる大学って映画専攻とか音楽専攻とかあるから絶対ええとこの金持ち学校なんだろうな 

秋彦なんて小さい頃から空手とヴァイオリン習ってたとか絶対金持ちやん

秋彦にはこの雨月って男がいるから、春樹さんも弥生も失恋決定やんけって思ったんだけど

ヴィオラの新しい彼氏…?ってことは付き合ってないのか? 

なんだろう、この雨月の魔性の男っぽい雰囲気は…謎の魅力がある。

このふたりの関係、このシーンだけだとイマイチわからん。

おまけの4コマは小学生みたいに仲良さそうにしてるけど、友達ではなさそうだし、現在進行形では付き合ってはいないっぽいし、元カレ同士なのか?

許されたい

前巻で真冬の過去を知ってそうな男。

鹿島柊(かしまひいらぎ)って変わった名前だよね

上も下もどっちも名字みたいな名前。

こんな雨降ってる中、全然楽しくなさそうな表情で柊が真冬に電話で「俺と遊ぼうぜ」

何気にこのシーンすごい好き。

モノローグもオシャレで、地味なんだけどすごく印象的だった。

鹿島 柊は許されたい 誰でもいいから許されたい

このシーン読んだら、どうしてもこの曲思い出してしまう

過去

柊目線だけど、初めて明かされる真冬の過去。

由紀の顔もここで初めて登場。

真冬と由紀と柊の関係や、なぜ柊は「許されたい」のか。

柊が罪悪感を背負うことなんてないけど、ずっとそばで見てきたなら多少は感じてしまうのも無理はないかな…

真冬に「たまにはメールしろよハゲ」とか言いながら、去っていく時の柊の表情が苦しそうでしんどくなった。

春樹さん「駅前までひとっぱしり行って買ってきて!

なぁぁに世界の終わりみたいな顔してんだよ!

切れたら直せばいいだろ!」

「最初もそうやって お前が直してあげたんじゃないの」

春樹さん…!!(涙)

みんなのお兄さん的ポジションで、ゴタついてる中 目を覚ましてくれる言葉をハッキリと言ってくれるところさすがだよね(なのに秋彦のことになると乙女みたいに赤面するところ最高)

その後、秋彦が「バンドに誘ってくれてありがとう」ってお礼を言うところすごくいい。

そんな真っ直ぐに言われると、春樹さん乙女だから余計に照れて真っ赤になっちゃうよ!!

バッと駆け出す立夏。ここアニメのオープニング映像でもあったよね

立夏が全力疾走で走って買ってきて

春樹「早い!若いっていいな!」って言ってたけどお前まだ22歳だろ…!!

でも22歳で長髪でその髭してる人、見たことないわ…

そして、出会った時と同じように立夏が弦を張り替える。

こころは、弦に似ていると思う

真冬の心も、きっと立夏との出会いによって、だいぶ心の傷も癒されたしそのおかげで前に進めたんだと思うよ

まだちょっと傷は残ってるけど。

ライブ本番

圧 倒 的 表 現 力

う…歌ったーーー!!!

ここらへんは全ページめくるたびに鳥肌だった

音が一切無い漫画で音を表現できる漫画家って相当技術がないと描けないと思うんだけど

正直、心のどこかでBL作品だしって思って侮ってた…

BLは恋愛描写が丁寧で表現が上手けりゃ、他の設定が甘かろうが気にしないってスタンスだったので…

BLは恋愛に重きを置く作品が多い中、「ギヴン」は“音楽に関わる若者たち”が主軸にあって、その音楽を通して同性同士の恋愛要素を描いた作品なんだなぁ…と改めて思った。

「音楽はコミュニケーション」って春樹さんも言ってたし、そりゃあその音楽の表現力も丁寧じゃないと意味ないよな

真冬の抱えてた複雑な感情がひとつ乗り越えられた瞬間、それがあんな綺麗な景色っていうのが最高だった…

本番で初めて歌詞が出てきて歌えたって展開、ベタだけどすっごい胸熱だった。

立夏が勢いか知らんけど真冬にキスして、真冬が涙を流すシーン、読んでるこっちも泣きそうだったよ…

4コマ漫画

真冬のスタンドはポメラニアンなのはわかるけど

立夏のスタンドがマンチカンwww

まぁ可愛いとこあるもんなこの子。

カバー裏にみんなのスタンド描いてくれてるけど、

秋彦のスタンドってそれなのか… 

見た目イカついけど寝てるとこ可愛かったし、意外と繊細でメンタルそこまで強くなさそうだもんな!

春樹さんのスタンドは……誰? スタンドっつーか背後霊では?

みんなラーメンの好みバラバラ(笑)

確かに肉が入ってるかどうかは重要やな!!

私も秋彦とラーメンはスープの味よりも中身重要派!!

描き下ろし 

久々に読み返して覚えてない部分が多い中、この描き下ろしはなぜかずっと記憶に残ってた。

由紀って回想でしか出てこなかったから、こうしてちゃんと会話してるところは初だったからかも。

このふたりっていつの間にか自然とくっついたって感じなのかな?

由紀「初めての海に一緒に来たのは俺だって 今 真冬に刷り込んでる」

真冬「俺の初めてはほとんど由紀だよ まだ欲張るの」

この台詞で由紀って結構独占欲強そうやなって思った(笑)

もし立夏が聞いてたら嫉妬で発狂しそうなくらいラブラブな会話。

人は思い出をどんなに大切にしたくても、少しずつ忘れていく生き物。

なんだろう…短いのに小説を読んだ後のような充足感…

なんとも言えぬ切なさが残るエピソードだった。

最後の由紀と真冬の会話やたらと覚えてるww

まとめ感想

やっぱラストのライブシーンの流れが最高すぎるわ…

人が何かのトラウマや苦しみを、自分の力で作品を生み出し昇華させて乗り越えた瞬間。

カタルシスがハンパなかった

立夏と真冬の恋の行方も気になるけど、秋彦 雨月 春樹さんの方はもっと複雑で面倒くさそうですね。

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