「ララの結婚」読んでたら、「BLに出てくる女性キャラって本当に可愛いよなぁ」と、可愛い女の子が出てくる純ロマが読みたくなったので再読。


私の人生で初めて触れた商業BLがこの「純情ロマンチカ」でした。
初めて見たBLアニメも、初めて買った商業BL漫画もぜーーんぶ純ロマ。
純ロマがBLライフのすべての始まりだった…
漫画が10巻くらいで止まっている(アニメで補完した)ので、これを機にまたちょっとずつ集めようかなと思ってます。
今って何巻まで出てるんだ?…って思ってググったら26巻も出てた。さすがに長いな…
この作品は展開が王道中の王道。
BL界の「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」のような位置付け。(だと勝手に思っている)
内容がBL初心者向けで、ベタにベタを塗り重ねたような超ベタ展開のオンパレード。
ひと昔前の少女漫画でもここまではねーだろってくらいベタすぎる。
このベタ展開を男同士でやるというのは私にとって衝撃でしたね。
今まで同性同士の恋愛模様を描いた作品に触れたことがなかったので。
今でこそ「おっさんずラブ」や「チェリまほ」「窮鼠はチーズの夢を見る」と実写のドラマや映画でも同性同士の恋愛を描いた作品はあるけど、こんなの本当に最近のことで、少し前まではこんなことあり得なかった。
中村春菊先生って、別人が描いてるんか?ってくらい絵柄コロッコロ変わるけど、純ロマ初期の絵柄が一番好きかもしれない。
なんかこう…昔!!!!って雰囲気の作画。
何頭身だよってくらいの高身長、広すぎる肩幅、やたらとデカい手、長い指、受けが照れてる時の表情…。
すべてにおいて、古き良き時代の少女漫画な作風がノスタルジーを感じられて好きです。
でもこれ初版発行2003年なんですね。思ったより新しかったwww
これよりもさらに10年前くらいかと思ってた。
純情ロマンチカ
宇佐見 秋彦×高橋 美咲。
超有名小説家と、その友人の弟。
財閥の御曹司、帰国子女、T大学法学部首席卒業、超高級住宅に住み、中はファンシーな子供部屋という
すごいとんでも設定(笑)
BL界においてスパダリはたくさんいるけど、このレベルはなかなかいない。
女子が夢見るおとぎ話のような男だな…(笑)
何かの本で読んだ(うろ覚えだけど)「BLはレ○プから始まる」っていうのは、これにも当てはまりますね。
孝浩(美咲の兄)、弟想いでめちゃくちゃいい奴なんだけど、超鈍感。(そこが残念)
「ウサギに一番先に紹介したかったんだ!」
最高に嬉しい台詞であるはずなのに、最低最悪な台詞。
自分に片想いしてる相手に笑顔で結婚報告とか、なんて残酷な…
それでも笑顔で祝えるウサギさん強いなぁ(涙)
でもこの兄貴のおかげで、ウサギさんと美咲の関係が一気にグッと深まったから、今となっては感謝すべき存在(笑)
うわ〜こんな先輩いたわ。角先輩!思い出した。
この時代って携帯なかったの?でもだからといって黒電話はすごいな(笑)
「世界一初恋」の小野寺と高野さんはダラダラダラダラ、いつまで経っても付き合わないけど、純ロマの2人はどうだったっけ…
純ロマも美咲くんが意地張って、簡単に「好き」とは言わなかった気がする。
セカコイって今どうなってるんだ…これも10巻くらいで止まってるんだけど、さすがに今はもう付き合ってるよね?
純情エゴイスト
草間 野分×上條 弘樹というまた別のカップルの話ですが、
このヒロさん(上條弘樹)はウサギさんの友人で、実はさっきのロマンチカにもちょっとだけ登場してました。(髪型違うから初見だと絶対気づかない)
年下ワンコ攻め×年上ツンデレ受け というこれも王道っちゃ王道。
この2人の出会い方、こんな強引だったんだなww
ヒロさんってめちゃくちゃ可愛いよね…
当て馬キャラ好きになる傾向が私にはあるから、失恋した男の憂いを帯びた表情とか哀愁のある雰囲気がすごく性癖に刺さる…
しかもプライドが高いツンデレで、恥ずかしくなったらアホみたいにギャーギャー騒ぐし(笑)
ウサギさんはヒロさんの恋心に気づいてたのかな?まぁさすがに気づいてるか。
「俺はヒロさんの泣き顔に惚れました
でもヒロさんには笑っていてほしいんです」
名台詞すぎる…
傷ついたりギャーギャー騒ぐツンデレヒロさんを、そっと優しく抱きしめてくれる野分のこの包容力ハンパねぇ…
まとめ感想
あまりに王道すぎて先の展開が読めるけど、(すぐに両想いになったり、ちょっと友達と仲良くしただけで嫉妬したり、「俺は○○の身代わりなんだろ!」って自棄になったり)
先が読めるからこそ面白い。それが気持ちいいくらいの爽快感。
キュンとくるポイントは必ずキュンとさせてくれる。
そして何より台詞がよい!!!
声に出して読みたいくらいの深みがあります。