なんとなく、いつもの押見先生の作風と違う系統でのLGBTQ+漫画だと思ってたけど、やはりいつもの押見修造だった…
こんなにも不穏な空気なのに、読むのが止められなかったです。
エロさや羞恥、終始不気味な雰囲気は通常通り、いつもの押見修造漫画でした。
幼稚園からずっと一緒の幼馴染、亀川洋平、室田慧、三谷結衣の3人組の話。
女の姿で帰ってきた慧ちゃん
洋平は三谷のことが好きだったけど、ある日三谷が慧ちゃんに告白をしキスしているところを目撃。脳が破壊される洋平。(可哀想)
その後、慧ちゃんは転校してしまい洋平と三谷も疎遠になっていったけど、高校で別人のように変わった慧ちゃんと再会。
また3人で話すようにはなれたけど…こんなんだったら再会しない方がよかったのでは?(笑)
それにしても、洋平は本当にずーっと三谷でオ○ニーしてたの?もしそうだとしたら一途すぎやろ…
「僕は一応男ですが 男は もう降りました」
男を降りて女装をしているけど、別に女になりたいわけじゃない。
「男ならこうで当たり前」っていうのを強制されて、本気でそうだと信じて疑わない人や特に何も思わない人、上手く躱せる人もいる中、慧ちゃんは「男らしさ」の同調圧力がしっくりこなかったんでしょうねきっと。
慧ちゃん、何かと理由つけて洋平を自分の家に招いて、散々おちょくって終いにはキスするって
コイツ、小慣れてやがる…!!
なんという小悪魔!!
お前絶対高1じゃないだろ!!
こんな再会パーティは嫌だ
慧ちゃんの家に上がるな!キスされるぞ!絶対エロいことされるぞ!
…と思ってたら案の定(笑)
さすが押見先生は期待を裏切らない。
1巻序盤は慧ちゃんと三谷のキスで洋平の脳が破壊されたけど、
終盤では慧ちゃんと洋平のキス(しかもディープ)で三谷の脳が破壊されることに。
幼馴染の男2人がいきなり自分の目の前でディープキスしてハァハァ勃○してたらそりゃ脳破壊されるわ…
まとめ感想
まだ1巻だからか、不穏さは漂ってるけどそこまでキツいという展開はなかった。
作者のあとがきの方が何倍も読んでてしんどかった。
“性欲が少ない・全くない男”は社会に認められない みたいな根強い風潮、いつになったら消えてくれんの?って自分もずっと思ってる。
小悪魔のように洋平を誘惑しまくる慧ちゃん。
可愛いしエロいんだけど何か企んでるのかもしれないし、何も考えていないのかもしれない。
洋平のことが好きなのかもしれないし、別に好きでもなんでもなくただ弄んでるだけなのかもしれない。
どっちなんだ…!?
でも慧ちゃんは、洋平が三谷のことまだ好きだと分かって「僕が手伝うよ」「僕にまかせて」とか洋平の恋を応援するような発言をしているし…
一体何がしたいんだ慧ちゃん…
読者も洋平同様、思いっきり慧ちゃんに翻弄されてる(笑)
中学時代の慧ちゃんは目が一重だけど、高校生になってから目が二重なのはアイプチなのか整形なのかがちょっと気になります。