5.5巻。「断章」って書かれてたからてっきり番外編かと思いきや、超重要な巻だったという。
読み飛ばして6巻を読んでしまうと話が分からなくなります。
これ、軽く詐欺なのでは?
BLEACHのアニオリみたいなテンションで読んではいけない。
初読時、「でもまぁ本編じゃないし」とフラットな気持ちで読んだら「!!???」ってなりました。
なんでこれ本編じゃないんだよ…!!
この表紙めっちゃ怖くない?血ぃダラダラやん
初見の時ビビった。
最愛のあなたへ
富山
今回は高耶さんと直江の2人きりの旅。(仕事だけど)
奈良から帰って間もないのに、また仕事で呼び出される高耶さん…ちょっとは休ませたげて!
白衣女がここで初登場。
「オレは、見捨てないから…」
ここが本当に高耶さんらしい台詞だなーって思いました。
この台詞に込められた痛いくらいの想いが伝わってくる。
きっと景虎様も同じこと言ったと思う。
海を眺める2人の間に流れる空気、なんかいいよね。
バイク盗んで乗り回したとかベタすぎんか?尾崎豊かよ
高耶さんにカラオケで尾崎豊歌ってほしい。絶対似合う。
高耶さんの将来の夢、めちゃくちゃ健気…
等身大の男子高校生で愛おしくなる。高耶さん大好き。
もう闇戦国なんかどうでもいいから普通に今まで通りの日常送らせてやれよ…
なんでホテル同室にしたのwww
眠ってる高耶さんを見ていろんなこと考えてしまい、必死に理性を保とうとする直江。
しかもやたらと長文で、このあたりは「は?やたらと濃いBL描写になってきたな…」って思いました。
結局次の日はホテルは別々の部屋にしたけど、それが余計に高耶さんを心配させることになる。
高耶さんって繊細で傷つきやすいタイプだから人一倍感情の機微には反応しやすいもんな…
早百合伝説
地縛霊のイラスト怖すぎワロエナイ…
そういえばあったわ早百合姫。思い出した。
佐々成政、生前だいぶエグいこと自分の嫁にやってたんだよなぁ…
あんなに愛していたのに、あまりにも悲しすぎる結末だった2人。
高坂
この3人が喫茶店で茶しばいてるの想像したらめっちゃじわるww
高坂ってアイスコーヒーとか飲むんだな
コーヒー代くらい払えwww
だからなんで高坂はこんなに景虎と直江の関係に詳しいの?
上杉の人間でもないのに…
景虎様
一向宗の下間頼廉・頼照、懐かしい。
直江が勝手に答えただけでブチギレる景虎様ww
こっわ!!恐すぎるよ!!
昨夜の繊細な高校生・高耶さんはどこいったの!?
記憶もまだないくせに、人格変わりすぎ!
こんな、相手を抑圧するような態度の恐ろしい景虎様はこれが初?
こんなパワハラ上司嫌だ…(これパワハラになるんか?)
佐々成政と早百合
今、自ら犯した過去の大罪と立ち向かおうとしている成政。
覚悟を決めて、早百合が成政へ向ける憎しみをすべて受け入れる。
「おまえの手で、地獄に堕ちてやるぞ!早百合!」
この台詞や壮絶な最期にはしびれましたね。
直江はそんな成政に自分を重ねる。
ってか今回の直江、最初から最後までそれしか考えてない!お前いちいち成政に自分を重ねすぎ!
この状況で私を縛ってくださいとか言われても、どんな気持ちで返せばいいのか分からなくない?(笑)
頼照、調伏されたのちょっと可哀想だった。(登場時間短すぎ…)
狂犬
出たー!狂犬!
狂犬といえばミラージュ、ミラージュといえば狂犬。
狂犬ってこの巻だったか〜
もうこの巻「最愛のあなたへ」じゃなくて「狂犬」って言っても通じると思う。
直江の相変わらずクソ長い独白と この狂犬のインパクトが強すぎるせいで、佐々成政と早百合の壮絶なラストが霞むんだよね…
初読時、ここは「!!???」でした。
なんとなく、いつかやりそうだなとは思ってたけども(笑)
こう見えて実は繊細な男子高校生・高耶さんが、直江みたいな年上の紳士的な男性を次第に信頼していく過程が好きだったので、今までのは全部嘘だと告げられたあの瞬間は本当に苦しかった。
もうあの頃の2人の関係性には戻れないの…?
凍てついた翼
中学時代
まだまだ子どもだった中学生時代の高耶さんの話。
まさかのいきなり根性焼きという(笑)
冒頭から台詞のひとつひとつが、いかにも90年代のヤンキーらしい、お手本のようなグレ方。
だから尾崎豊かよ!尾崎豊あんまり知らんけど!
尾崎豊というより、チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」とかの方が似合うかな。
こういう、グレたいけどそこまで染まりきれてない子は男女問わず好きです。
でも親父が本当にクソ野郎だからそりゃグレるわ。
お母さん、なんでこんなボロボロな少年・高耶さんを置いて出て行っちゃったの…
美弥ちゃんは隣の家に預けられてるってのは安心した。
美弥ちゃん天使だよね。高耶さんの家庭内唯一の救い。
きっと美弥ちゃんがいなかったら、高耶さんの守るものが何もないから、もっともっと自暴自棄になって荒れてたと思う。
読み返して気づいたんだけど、高耶さん、葛西さんや桜井さんにはちゃんと礼儀正しい言葉遣いしてるんですよね。
中学生でこんな言葉遣いできるのすごすぎない?
ヤンキーだけど、そういうのはちゃんとしてる高耶さん大好き…
譲
これが高耶さんと譲の出会いか。
「前歯二、三本、折ったるぞ、コラ」
この言い方好きwwww
オラつき方が古いなwww
やっぱり、中学の頃から譲は譲だった。
誰に対しても心優しくて、どこまでも真っ直ぐな少年。
一見、高耶さんとは正反対なタイプ。
葛西さん
高耶さんの将来の夢が「家裁の調査官」なのは間違いなくこの人の影響。
葛西さんみたいな大人が高耶さんの周りにもっといてくれたら、高耶さんもこんなに傷つくことなかったのに…
高耶さんの将来の夢、叶うといいな…
葛西さんの名前、家裁(かさい)からきてるのかな?(笑)そのまんまやんけ
ラスト
最後の高耶さんと譲のやり取りが微笑ましい。
正反対な2人がなぜ親友になったのかがものすごく丁寧に描かれていました。
この「凍てついた翼」は漫画版3巻にも収録されてるけど、これも原作に忠実で感動した…
まだちょっと幼い顔つきの高耶さんと譲が可愛かった…!!
漫画版の三井、思った以上にイケメンで笑ったww(原作読んだ時はもっとモブっぽい顔イメージしてた)
まとめ感想
伝説の回だった。
これ、リアルタイムで追ってた人はかなり衝撃だったのでは…?
だってコバルト文庫ってBL専門誌ってわけでもなかったんでしょ?
しかもなぜ直江がこんなにも“憎くて愛おしい”という矛盾した感情を景虎に向けているのか、まだこの時点では微妙に分かりづらい。
完全に置いてけぼり状態だったけど、直江が相当変態なことはよく分かりました(笑)
高耶さん、まだ全然景虎としての記憶を思い出してないんだから、あんまりごちゃごちゃ言われてキスされても「は???」だと思う…可哀想。
中学時代のは、ミラージュじゃなくても映画やドラマでありそうな話。
美弥ちゃんや譲、葛西さんがいてくれて本当によかったね高耶さん(涙)
どちらの話も濃くて、読破後はまるで映画を見終わった後のような満足感でした。
