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「炎の蜃気楼 番外編 Exaudi nos アウディ・ノス」【ネタバレ感想】桑原水菜

↑20巻の感想で「私のミラージュ再読もここで終わり。」とかほざいてたけど、正確に言うと終わりじゃありませんでした。

初読時、この「アウディ・ノス」は14巻「黄泉への風穴(後編)」の後に読んだので、再読時もそれと同じ14巻の後に読むつもりだったけど、どうしても早く21巻〜の続きを知りたくて飛ばしてました(笑)

だって「火輪の王国」は長いし話重いし登場人物も多いから、あのまま気合いと勢いで一気に読み切りたかったから…

「アウディ・ノス」って、思いっきり「番外編」って書いてるし、5.5巻ほど重要じゃない話だろうから気楽に読もうと思ってたのに

収録されてる話全部が予想以上に面白すぎて、「ミラージュは番外編ですらこんなに話が濃いのか…」って脱帽しました。

いつも表紙はイラストなのに、この「アウディ・ノス」はイラストなし。

超シンプルで高級感ある装丁!!

この表紙だと、学校や電車でもブックカバー無しでも合法的に(?)読めますね。

絵がないにもかかわらず、ミラージュの表紙の中でもかなりお気に入りです。

Exaudi nos

高耶さんと出会う前の、24歳の直江の話。

まさかここで換生前の色部さんが登場するとは!!って初読時は興奮しました。

言われてみれば、直江って20年以上も景虎様と会ってなかったんだよな…生きてるかどうかも分からないままで。

1巻で高耶さんと再会した時、直江はどういう心境だったんだろう。

高耶さんに景虎としての記憶ないから「本当に景虎様なのか?」って半信半疑だったのか、それとも平静を装いながら内心「うおおおおおお景虎様生きてたああああっ!!!」って喜んでたのかな。

やっぱり、景虎と直江の再会という超歴史的瞬間に居合わせていた森野さんってすごすぎない?

離れていようが近くにいようが、あの人を想っている気持ちは消えることなんてない、あり得ない。

何歳だろうが景虎様と離れていようが、直江は直江だった…(笑)

直江が直江ってるシーンはなんか安心します。

ちょうど高耶さんが荒れてる時期だろうから、早く会いに行ってやれ直江!飛んで行って抱きしめてやれ!

セーラー服姿のJK綾子さん!綾子さんの夢にも出てきたってことは千秋の夢にも出てきたりしてないのかな。この頃は千秋どこで何やってるんだ?

照弘お兄さんいいよね…!!

直江が「義明」って呼ばれてるのなんか違和感ある(笑)そういえばコイツ「義明」って名前やったな…

直江にとって大事な家族。

この家族は、直江が「わだつみの楊貴妃」あたりで全然家に帰らなくなってからどうなったんだろう…

直江は行方不明ってことになってるのかな? なんか可哀想…

マリア観音の存在をこの話で初めて知った。ミラージュは本当に歴史の勉強になる。

「隠れキリシタン」「転び伴天連」という言葉は「火輪の王国」でも出てくるけど、

「信仰を貫いた人は美しい、でも貫けなかった自分は…」という、転んだ人達の後悔や悲しみは、想像するだけで涙が出てくる。

いつか長崎にも行って聖地巡礼したい。

GOLD WINNER

競馬のお話。

初読時、読む前は「うわ〜競馬とか全然興味ないし絶対つまらんわテンション下がる…」って思ってたのに、終盤は胸がいっぱいで泣きそうになりながら読んだ話です。やっぱ桑原先生の力量がすごい。

そして、なんかめっちゃ平和…上杉夜叉衆がみんなワイワイ仲良くて微笑ましい。

高耶さんが景虎感少ない初期の尾崎豊高耶さんで懐かしい気持ちになった。

初期の高耶さん大好きだからまた会えて嬉しいよ…!!もう二度と戻れないあの頃…

「時系列どうなってんだ?」って疑問だったけど、千秋が21歳ってことは高耶さん19歳?

その時点で直江が生きてるってことは、完全にパラレルワールドですね。

途中まで「いつの話だ?」って思いながら読んでた。

競馬って、馬も騎手も命懸けで走っているなんて知らなかった…こんなに危険な仕事だったなんて。

ディアリバーと小原さんが燃え尽きるように走ったシーンはアドレナリンドバドバだった。

かっこいいいいーー!!!

やっとの思いで雪辱を果たして無事に成仏できたふたり。

走り抜けて一緒に天国にいけたこと、それを見てほしい人にも見えたことが本当に嬉しい…

タイガースアイ好きだなぁ直江…お前はどこまでも景虎様一筋なんやな…

夜を統べる瞳

超番外編なのに大大大好きな話。

景虎女王様がキレキレでノリノリです。

こちらも初読時は「時系列いつ…?」って思ったけどやっぱりこれもパラレルでした。

本編はあんなに苦しそうな2人なのに、この話では2人とも超ノリノリでめっちゃ楽しそう(笑)

決して自らの手を汚さないで、処分も全部部下にやらせる景虎様、本当にいい性格していらっしゃるな…

千秋のベルボーイ姿、是非とも絵で見てみたい。

ワイン額からこぼすのは、服とかソファとか汚れない?ホテルの人がちょっと可哀想…とか一瞬考えたけど、そんなのどうでもよくなるくらいに完全に2人だけの世界。

2人のやり取りが官能的で、ドキドキするような雰囲気で

「特別エロいことをしてるわけでもないのにエロい」と、軽く感動してしまった。

もしこんな文章書けたら、最高にハイなんだろうな〜

まとめ感想

「Exaudi nos」は、仰木高耶さんと出会う前の直江の話で、生きてるかどうかも分からない景虎様のことをずーーーっと考えている直江はやっぱり直江で安心しました。

直江は、景虎様のことで悩んだり苦しんだりしてる姿が一番似合ってる(笑)

「GOLD WINNER」は私が競馬のことを知れたいい話でした。(「ウマ娘」のアニメ、家族にめっちゃおすすめされたんだけどまだ見てないから、いい加減見なきゃ…)

「夜を統べる瞳」は、活字を読んで「エロい」と感じて感動したのは人生で初めてだったので、思い入れが深いです。

もう全部大好きな話ばかり…番外編なのになんでこんな面白いの…?

ミラージュは番外編だろうと容赦なしで面白いものぶっ込んでくるから恐ろしい…

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桑原水菜
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