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「炎の蜃気楼12 わだつみの楊貴妃(後編) 」【ネタバレ感想】桑原水菜

「わだつみの楊貴妃」完結。

今回も濃すぎた…

この表紙、お通夜かよってくらい暗すぎない!?

まぁ話の内容的にめちゃくちゃ合ってるんだけども…

主な登場人物紹介で、上杉夜叉衆以外で載ってるのが下間頼竜なんだけど

お前別に主な登場人物として紹介されるほどメインではなくない?

確かに頼竜は京都編からの付き合いだけど、頼竜よりも織田信長とか吉川元春とか友姫・漁姫の方がまだ今回の中国編の重要人物っぽいのに…(絵がないから?)

萩城陥落

直江ーーー!!

全40巻で残り28巻、主人公の右腕がいなくなるとかありえないし、

そもそも元々死人だし、今まで死にそうになっても戻ってきたし「でぇじょうぶだ ドラゴンボールで生き返る!」くらいの気持ちで読んでたのに

小太郎が遺体燃やしたみたいな描写あって「あ、これガチで死んだやつだ」ってそこで初めて本当にショックを受けた。

嘘…だろ…

最期は高耶さんを庇ってっていうのが、いかにも直江らしいけど

お前はこんなところでくたばる男じゃないだろ!

直江を失ったショックで高耶さんがうあああああ!!ってなるシーン、クソ長かったな。

ページをめくってもめくっても荒れ狂う高耶さん。

桑原先生は心の悲痛な叫びみたいなのを書くのが上手すぎる。

八海のもとに現れたのはまさか…!!??

氏康パパが喋ったのってこれが初?

もう完全にドラゴンボールの神龍の声で脳内再生される…

高耶さんの直江を求める叫びはただただ苦しかった。

この作品、主人公ばかりにツラい運命を背負わせすぎじゃない?

竜の背中に乗る高耶さんはまさにこれ。

姉妹

友姫が漁姫にやったこと、永遠に恨まれても仕方ないことじゃない?ってレベル。(でも気持ちは分からなくもない)

よくそんな図々しく妹に会いに行けるなって思った(笑)そんなこと言ってる場合じゃないくらいの緊急事態だったからなんだろうけど。

漁姫、もしかしてドジっ子?

せっかくゲットした干珠も満珠もあっさり織田に奪われるという、姉妹揃ってドジっ子属性。

特に漁姫、ボディコン姿で「姉貴殺す!(ギリギリ)」って言いながら実はドジっ子っていうの、なんか可愛いな(笑)

千秋

手のひら貫通した釘って…惨すぎ…

さすがに千秋でも直江が死んだことには動揺を隠しきれない。

そしてやっぱり高坂はなんだかんだ言って直江のこと好きなんかな?って思う。

直江が死んでも上杉のリーダーとしてキビキビ指示を出し行動する高耶さん強すぎるな。

「おまえまで死ぬんじゃねぇぞ、景虎」

千秋…(涙)

ここらへんの千秋、めちゃくちゃカッコよかった。

絶対的な信頼を寄せられる仲間だ…

初読時の自分の感想ブログ読み返しても、ここらへんの千秋のカッコよさについてすごく書かれてた。やっぱり再読でも同じこと思うんだな(笑)

戦い

毛利輝元、殺される前も名前だけの大将だったのに、霊体になってまで誰かの操り人形だなんて

不憫というか、可哀想というか。

弱い人間は強い人間に利用されるだけされて捨てられるんだな…って思った。つらい。

まさに戦国時代…いや今の時代もそんな変わらないか。

村上武慶の離反、小早川景隆を討つ山中鹿之介、『大和』の動力源を破壊する高耶さん達、干珠と満珠の両方をゲットした信長…

後半はあっちこっちで忙しい。

干珠と満珠を使って『大和』を攻撃する信長様、めっっっちゃ楽しそう(笑)

海軍、毛利、陶の兵が高耶さんの手によって調伏され浄化していくシーンは圧倒されつつも切なくなった。

こうして戦いに敗れ散っていった者達の気持ちが晴れていく様子は、「どうか安らかに」と願わずにはいられない…

友姫・漁姫

犠牲にならないといけなかった漁姫。

漁姫、「優しい男と結婚して、子どもたくさん産んで今度こそ幸せになりたい!」みたいなこと言ってたけど、すぐにあっさり受け入れたから

受け入れるの早すぎじゃねって思った。尺の都合?

でもお互い大好きだったって言ってて、最後の最後は姉妹愛が感じられてよかった。

吉川元春、めちゃくちゃ聖人…

信長vs上杉夜叉衆

ラストが厳島神社っていうのが風情あっていいよね

ここで上杉謙信が出てくるのは熱かった。

今回も景虎様の2人の父が出演するとは。

実父・北条氏康とは共に結界調伏し、義父・上杉謙信は加勢で信長を凍結。

うおおお何この少年漫画みたいな展開!?

謙信登場あたりは読みながら脳汁ドバドバだった…

「ドラゴンボール」セル編の悟空と悟飯の親子カメハメ波のような展開の熱さにドキドキしました。(今回ドラゴンボールめっちゃ引っ張ってくるな…)

まとめ感想

第一部、こんな終わり方なの!?

うっそだろ…と初読時は放心状態だった。

さつきちゃんと鳴美ちゃんの固く結ばれた友情、友姫と漁姫の切ない姉妹愛、信長すら利用する景虎様の怜悧さ、バトル漫画のような熱いハラハラドキドキの展開。

これだけでも濃すぎて十分お腹いっぱいなのに、

何この最後…???

千秋が「景虎の奴、おかしくなっちまってる」って言うから

記憶でもぶっ飛んだのかな?記憶喪失であなたは誰?みたいな…って心配してたら

「晴家」ってちゃんと名前覚えてて、よかったーーって思った次の瞬間、どん底に突き落とされた。

高耶さんのこと、痛ましくて見てられないよ…

泣いてる綾子さんに高耶さんが「怖い夢を〜」って語りかけるのは、再読でも胸が締めつけられるくらいしんどい。

今回、こんな超重要人物をこんな中途半端なところで死なせるわけない、残りまだまだ長いはずだしワンチャンある大丈夫!というわずかな望みが完全に絶たれてしまい、大ショック。

そして狂ってしまった主人公。

ほんの少し前まで「楽しい修学旅行だぁ!」って新幹線の中でワイワイみんなでトランプやってたのに。

あの頃に戻して…

そして今まで挿絵を担当していた東城和実先生が今回をもって交代。次からは浜田翔子先生。

初読の時は正直「イラスト担当が浜田翔子先生の巻まではたどりつけないだろうな、私のことだから途中で挫折するだろうな」って思ってたから、東城和実先生の巻までを完走したのは感慨深いものがありました。

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桑原水菜
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