スポンサーリンク

「炎の蜃気楼14 黄泉への風穴(後編)」【ネタバレ感想】桑原水菜

今までの表紙の中で一番ハイカラだ…カッコいい!!

拉致

《力》も使えず拘束された状態なのに、煽りまくる高耶さん強すぎる(笑)

里見義頼の「同性と寝てこそ、人。」が意味不明すぎて「?」だったけど、とりあえず小物臭がすごいのは分かった。

初読時、高耶さんが拉致られて拘束されたあたりは開崎のこと

もう絶対こいつ直江やんwww って思いながら読んでました。

直江感が溢れすぎてる喋り方と思考…

「最悪に醜い姿まで見たい」とかこんなこと言えるの、直江しかいないし

『最上のあり方』という高耶さんと直江にしか分からないワードで確信しました。

生きとったんかワレ…

久々の直江らしい台詞にちょっと感動。

そうだよこれこれ!直江がいないミラージュなんてミラージュじゃないよ!

カリスマと崇拝者

ここから高耶さんと開崎のとんでもなく長い会話&モノローグが始まる…

桑原先生はモノローグを書き始めたら、のめり込みすぎて止められないタイプなんだと思う。

ここで語られるカリスマと崇拝者の関係は

アーティストとファン、アイドルとオタク、作家と読者などの関係も似たようなもんですよね(多分)

アーティストで言うと「あーあ、昔はもっと尖ってて刺さる曲書いてくれたのに、最近はクソ曲ばっかりでつまんないわ ちゃんと曲作れよライブで手抜きすんな お前らやる気あんの?」ってガッカリするのはファンとしてはよくあります。

でも、直江にはそれが一切ない。

失望なんてものが最初からない。これが直江のすごいところ。

でも高耶さんはそれが信じられない。

高耶さんってこんなになんでもできる才能あるのに、めちゃくちゃ自分に自信ないタイプっていうのがまたこの2人の関係を余計に複雑にしてる原因のひとつなんだよなぁ

もっと自信もてばいいのに…

「敗北しても押しつぶされても、あなたが私の、たったひとつの生命だから」

この台詞、推しのどんな姿も愛おしいと思えるような、“推しを生きる糧にしてるオタク”みたいで好き(笑)

初読時の自分のブログ読み返したら「えっちなことすんのかなって思ったら本当にしだしたウケる」って書かれてて笑った。

確かにバスローブ姿でベッドの柵に手錠というのは、趣味全開すぎると思う。

奈津緒ちゃんの身代わりになってこれから弁財天の依代になる麗子さんに対して、高耶さんが「大丈夫」って声かけて緊張ほぐしてあげるところ好き…

高耶さんって一般人に対しても絶対こうやって気にかけてくれるよね

里見・三浦

里見義堯・義頼、「絶対こいつら雑魚っぽい死に方だろ」って思ってたら案の定だった。

三浦さん景虎が北条の人間って知らなかったのww

敵同士だけど今は里見をなんとかしたくて一時的に同盟結んだった みたいなことかなって思ってたけど、普通に知らなかっただけかよ!

結局大きな見せ場もなくあっけなく終わってしまった…虚しい…

多分そこまで悪い人じゃなさそうだったのに。

やはり凡人はどう足掻いても凡人…

二流三流にしか理解できないこの気持ちは切ない。

一流の者だけが見える景色に憧憬するのは凡人にとって当然だから、どうしても里見や三浦に感情移入してしまう…

最後

まだ小太郎の直江ごっこ続くの?いい加減気づいて高耶さん!!って思ってたら

千秋が高耶さんにブチギレてくれたからちょっとスッキリした。

こんなのしてくれるの千秋くらいしかいないもんね…

全部ぶちまけてくれたけど、「直江は死んだ」「直江は生きてる」という千秋の言ってることも高耶さんが言ってることも正しいから、ややこしいな(笑)

でも待っていれば近いうちにそばに来てくれるよ!だって約束は絶対守りそうだもんアイツ

コンサート

初読時、この時代は携帯ないから伝言をメモで渡したり、前巻で出てきた「ダビング」「テープ」って久々に聞くような単語に90年代が感じられてワクワクしたけど

譲の好きなアーティストのくだりが、まさか超重要な伏線だったとは…

「このアーティストってモデルがいそうだな誰なんだろう」とか、「そりゃこんな状況で高耶さんが呑気にコンサートとか絶対行けないよなぁ」とか思ってたら

SEEVAってお前だったの!?

「栗色の髪の少年」って文字見て「誰だっけコイツ…あ…!!」って声出るくらい衝撃だった。

この人が横浜アリーナ埋められるほどのアーティストで、歓声を浴びながらゴリゴリのロック歌ってるの、すごく似合う(笑)

相変わらずブレないな(笑)テンション高すぎ!

まとめ感想

どう考えても絶望的なあの状況からどうやって生き返ったんや直江…っていろいろ言いたいことはあるけど、とりあえず生きててよかった。

残り巻数どうすんねんって本気で心配した。直江がいないとミラージュが綺麗に完結できない…

そして上杉謙信は一体何を企んでいる?と、不審感しかない。

赤ん坊だった宿体を死なせて成人男性に換生した色部さん、なぜそんな急いでたのか謎でまだ信用できないし、開崎も直江なのにまだ何か隠してるっぽいし、一体誰を信じればいいんだ…と疑心暗鬼になる。

そんな時に信長様はヒャッハーしてるし、武田信玄も何か動きそうだし、まだまだ目が離せない。

麗子さんや榊木さんにはまた出てきてほしいなぁ。特に麗子さんはゲストにしてはキャラが濃すぎる気がするから(笑)いつか登場してほしい。

次は「火輪の王国」。

1、2巻と比べたら読んだの最近のはずだし、話の内容覚えてるかな?って思ったけど

あんまり覚えてないわ…

舞台が熊本で、登場人物が過去一で多かったのは覚えてる。

「だから覚えらんって!」ってキレながら相関図書いた記憶あります(笑)

\ポチッと押していただけたら嬉しいです!/

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
桑原水菜
シェアする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
BLを食べよう
タイトルとURLをコピーしました