この巻でついに、長かった「怨讐の門」・ミラージュ第三部の完結です。
怨讐の門シリーズは高耶さんずっと手錠してるのかなと思いきや
磔にされてるーーー!?って思ってたんだけど
よく見たら崖の上でタイタニックポーズキメてるだけだった。よかった(?)
あと、なんか分厚くね?ページ数多い?
明らかに今までのどの「怨讐の門」よりも分厚い気が…
今回、読んでて集中できない時はずーっと中島みゆきさんの「地上の星」聴きながら読んだ。
まぁ裂命星って実質「地上の星」だし(?)ピッタリかなぁって。
赤鯨衆vs伊達
激しい海上戦。
ダメだ専門用語多すぎて何言ってるか全然分かんねぇ…!!!
活字を映像にイメージするの苦手すぎて…(特にアクション)今更だけど自分ってミラージュ読むの向いてなさすぎだよな…(笑)
地上での戦いならともかく、水の上だとまた違ってくるし。
でも高耶さん元海軍だし、しゃーないんだけど(笑)
バラストタンクの意味分かんなくてググったけど、それでも分からなかったぜ…
まさか表紙だけじゃなくて本編で本当に船の上でタイタニックポーズするとは思わんやん?
どこまでも憑坐を第一に考える高耶さん。
なんというか、戦争なのに憑坐の被害を最小限に…って矛盾してるような。
戦争なんだから霊&憑坐の犠牲はつきものでは?
それじゃ中途半端で余計に被害増えるんじゃないの?
かなりのエゴだよなぁって思う。
伊達
政宗と信長の対面は、個人的にこの巻一番の見どころだった。
うわーー こんな状況じゃなかったら遅れてきた英雄である政宗に、夢叶ったじゃん!よかったね!って言えたのに!!
信長さん《破魂波》使えるのほんとチートだよな。セコいわ…
まさかのこんなあっけなく伊達全滅!?って息を呑んだけど、やはり主要メンバーは簡単には死ななかった。
ここの覚悟決めた成実と小次郎がかっこよすぎてな…
成実、散り方あっけなくて寂しかったし、もう出てこないんだろうなぁって思ってたけど、まだこの世に残ってた!!!
「──来世で会おう。」ってところで成実ーーーーー!!!!!ってなった。
私の中で成実は超絶イケメンキャラになってしまった…
伊達は皆、肉体の快楽を全て憑坐に譲ってたの…?
そんな修行僧みたいな…ってかそんなこと可能だったの!?
伊達、赤鯨衆に対して結構外道なことしてたから嫌いになりかけてたけど、こんなの見せられると完全に嫌いにはなれないよね(チョロい)
兵頭は「こんなところでくたばる男じゃない、きっと生きてる!」って思ってたら、本当に生きてた。他のメンバーは全滅したけど…
高耶さんは初生人の存在も霊の存在も肯定して守りたいんだろうけど、そう簡単にはいかない。高耶さんの行動は、どこか矛盾してると思う。
だから兵頭の言ってることがよく分かる。現実ってそんな甘くないから。
なんで兵頭さん、高耶さんにキスしたか全然分かんないんだけど…(困惑)
多分直江を怒らせたかったのかな?知らんけど
高野山
ぶっちゃけありえないレベルの一難去ってまた一難展開。これには初代プリキュアもびっくり(?)
高耶さん、まさかの高野山まで拉致られるとはwww
「うわ〜聖地巡礼したいな〜!」ってテンション上がった。
この作品のもう一人の主人公である直江、第二部で出会い戦友となった清正、第三部で高耶さんの“心の居場所”となる赤鯨衆と出会うキッカケとなった潮。
直江、清正、潮というこの3人で高耶さんを救出って展開、めっちゃ熱いな!?
高野山の中でも穏健派と断行派で対立してるらしい。
清正の接触読心っていう能力、どう考えてもチートすぎる。
直江、高耶さんのためならいつでも赤鯨衆を躊躇なく調伏しちゃう勢いでいるから怖いよ!!
なんつーか、直江は高耶さんさえ傍にいてくれたらそれでいい!みたいなスタンスだけど
高耶さんは直江がそばにいることは絶対だけど、赤鯨衆は自分の居場所だし、一緒に生きてともに戦ってきた仲間達、この世に生きる《闇戦国》とは無関係の初生人のことも本当に大事で愛してて守りたい みたいなところあるから
この2人は微妙にすれ違ってる?のかな。
どっちも相当なエゴイストだなぁ…って思う。
なんで直江は高耶さんが自分の思い通りにならなかったら、とりまレ○プするんだ?頭のネジ飛んでるの?(そんなの今更かな…)
「オレの邪魔をするな…生き永らえることよりも生きることが先だ。オレは死なない。だが死なないために生きたりはしない」
クッソ名言だ…
しかもこれ、レ○プしようとしてきた直江を逆に押し倒して思いっきりキスした後に言い放った台詞。男前すぎんだろ…
直江、この巻で二回も人の鳩尾に拳叩き込むの草 しかも二回目は味方にww
せっかく拉致られた高耶さんを高野山から四国まで連れ戻したのに、今度は助けた本人(直江)が高耶さんを拉致るという意味不明展開wwwwww
もう笑っちゃったよ。
そして潮が気の毒すぎる…
ミホト・覡
ミホトの片付け方、雑すぎない?と思わなくもない。
こんな終わり方なんて…悲しすぎるよ…
わだつみの漁姫とか、火輪の王国のほかげちゃんとか
桑原先生は罪のない女性キャラに対して当たりキツくない?
「最期っくらい恋人になってやれよ!」って怒鳴る千秋(どんだけええ奴なんだよお前…)
「…直江。オレは見てない」って背中向ける高耶さん、2人の優しさに胸がじーんとくる。
直江なんかよりもいい旦那さん見つかるよ絶対。
覡、これが最良なのかは分からないけど、やっと一歩前に進めた?感じ。これが彼にとって最良なんだと思う。彼自身が選んだんだから。
だからなんでお前らは人前でホイホイとキスするんだよ。分かんねーよ!キスノルマでもあるんか?
今回、「え、それキスする必要なくね?」ってところでキスしすぎや…(笑)
ってか、第三部に入ってから周りの目一切気にせずイチャイチャしすぎ!見せつけられる人達が可哀想やろ…
呪法
鮎川、作者から忘れられてなかった!ちゃんと生きてた!(フライドチキン落っことしていたあの頃が最早懐かしい…)
鮎川、結構重要人物のはずなのに、なんで絵ないんだろう。青月さんとかよりもよっぽど重要人物な気がするんだけど…
直江が赤鯨衆全員調伏しかけたけど、嶺次郎が即決で「中断じゃ!」って言ってくれてよかった。
千秋、直江、鮎川、兵頭…
もうここらへん、色んな人がもつれあって何がなんだか(困惑)
第二部ラストは高耶さんと直江が力を合わせて共に鬼八という強敵を調伏したけど
第三部ラストは高耶さんvs直江になってる…エモいな…
「俺からあなたを奪うものは、あなた自身なのか!」
この巻で一番好きな台詞です。
まとめ
いや全然完結しとらんやんけ!!!
直江が連行されるあたりから、「あれ、これ終わらないんじゃね?」って薄々感づいてはいたけど!!
面倒な問題がまだまだ残ってるよ!!!
この巻読む前、最初の主な登場人物紹介のページ眺めながら、「仰木高耶と愉快な仲間たちみたいなツラしてるこのメンバーともこの巻でもうお別れか〜寂しいな」とか思ってたけど
全然お別れじゃなさそうっていう(笑)次巻も普通に出てきそう。
あと「第四部はまだ行ってない地域…北海道編とかかな?」って思ってたけど(るろ剣かよ…)
次巻も普通に四国編なのかな。もしくは伊勢編?
伊達と初めて出会った第一部の仙台編の頃を思い返すと、随分と遠いところまで来たなぁ…って感じですね。
高耶さん、菩薩と悪魔が彼の中に棲んでいるって…もう人とか換生者とかいう存在を完全に超越しちゃってるし…
今回、千秋思いっきり撃たれちゃってたけど、これ生きてるんか?生きててよ…
まさか第三部の終わりでも千秋の生死を心配するハメになるとは…
さて、第三部を読破して、色々と言いたいことあるけど、まだ上手くまとまってないし、
このまま第四部へと突き進むのか、それとも邂逅編で一旦休憩を挟むのかもまだ迷ってるので(多分邂逅編に行くと思うけど)
それは次の記事で書こうと思います。