そういえば仙台編なんてあったわ。
3〜4巻が仙台編だっけ。
ここらへんは全然覚えてなかったので、初読時と同じような気持ちで読めました。
高耶さんにとっては今回が初の出張。


仙台へ
高耶さんと綾子さんっていう組み合わせ好き。
綾子さんがキャッキャはしゃいで、高耶さんがやれやれ…みたいなテンションの差が面白いから(笑)
千秋による《力》の特訓、相当なスパルタ指導…かわいそう(笑)
美奈子
北里美奈子。
名字が出てくるのはこれが初めて?
私にとって美奈子といえば愛野美奈子ちゃんしか思い浮かばないんだけど、さすがにこっちの美奈子は金髪ではなさそう。
ここで直江さんの過去の悪行が明らかに。
こんな序盤で明らかになってたんですね。
初読時、景虎が「永久に許さない」とか言ってたから直江は何をやらかしたんだ?って気になってたけども…
いや〜確かにこれは永久に許さないわ。
思った以上にエゲツないことしてて、軽く引いた記憶あります(笑)
そういえば初読時では「高耶さんと譲かな?いや、高耶さんと直江?」ってこれまでずっと考察してたけど
ここでやっと「あ、直江って景虎様のこと好きだったんだ…ミラージュのBL要素はこいつらのことか」と気づきました。
寺で特訓
国領さんのお寺で特訓。
千秋のスパルタ特訓の次は国領さんの特訓って、学業もあるのに休む暇がない高耶さん気の毒…
この頃って電話帳で調べて電話できたのか。プライバシー全然ないな。すごい時代だ…
高耶さんと高坂が直接対面したのってここが初めてだったの…!?
もう3巻なのにまだ会ってなかったことにビックリ。
伊達政宗
歴史に疎い私でもさすがに伊達政宗は知ってた。
知ってる武将でよかった…!!
でも他の成実やら小十郎やら、知らない名前ばかりで
もうこれ以上キャラ増えたら本当に名前が覚えられない!!(涙)って状態だったなぁ…
キャラ多すぎるねんミラージュは。
一方その頃
譲と森野さんの組み合わせも、譲と千秋の組み合わせも好き。
そういえば千秋って19歳なんだったな。一応高耶さん達とは2個上なのか。
エイズになりませんようにwwww
ノリが古いというか、時代を感じるなぁ。
これ、たとえ冗談だとして今の時代じゃ絶対怒られるよね
母親
こうしてちゃんと読み返すと、仙台編は親子関係がテーマなんですね。
母親(最上義光の妹)に愛されなかった伊達政宗、父親(最上義光)に生前追放された最上義康。
そして母親と生き別れになった高耶さん。
高耶さんの母親、再婚して自分より小さい子どもがいるっていうのは思春期の高耶さんにとってはキツすぎでは…?
もう自分のお母さんじゃないんだなぁって悲しくなるから、絶対会いに行けないよ…
このお母さんちょっとひどくない?
いやでも息子のこと心配するのは当たり前だし、離ればなれになってしまったのはお母さんが悪いわけでもない。悪いのは全部父親だからなぁ…
もし自分が同じ立場でも「今更母親ヅラしるんじゃねぇ!もう赤の他人のくせに図々しく話しかけんじゃねぇよクソが!」ってかなり酷いことを勢いで言っちゃいそう
しかも高耶さん的には換生者として母親を裏切ってる罪悪感もあるから、余計に母親と向き合えないっていうのがツラい。
直江「そんなこと、私たちが考えないとでも思うんですか」
他人の人生を奪って、その人の家族を騙しているという直江たちの罪の意識がここにきてより一層重く感じる。
でもその後の国領さんの言葉に泣いた…
こんな考え方できる人間になりたいし、こんなこと言える人間になりたい。
高耶さんは誰も騙してないし裏切ってなくて、今の高耶さんのことをみんな大切に思ってるから、そんな風に罪の意識を感じる必要はないんだよ…
まとめ感想
ただでさえ上杉夜叉衆のメンバーの名前をやっと覚えたところなのに、
ここで登場人物が一気に増えて、しかも戦国武将のゴタゴタだから初読時はちんぷんかんぷんでした。
再読では初読時よりはだいぶ内容を理解できるようになったけど(相関図書きながら読んだらかなり読みやすくなった)、それでも難解…
お願いだからもうちょっと登場人物減らして!覚えられない!
でも話としては、主人公・高耶さんの繊細な心情描写や成長、明かされた直江の過去の悪行、登場人物達の親子関係など、人間ドラマっぽくて一気に面白くなってきました。