東京編。
この東京編は今までと違って、前・中・後編と3冊に分かれます。長い!
この「覇者の魔鏡」、初読時は何度挫折しかけたことか。
読んでる最中、5〜6回は「もうミラージュ無理かも…」ってなりました(笑)
話は今までで一番長いし、登場人物が増え、しかも名前も似たようなのが多くてややこしい。(小次郎・小十郎・小太郎とか)
なぜ直江がこんな直江ってるのかも全然理解できないし(笑)本当につらかった。
でも今はもう登場人物の名前もそれなりに覚えたし、直江の気持ちもなんとなく理解できているから、前よりも楽しめました。
荒れる高耶
森野さんと由比子ちゃん久々の登場で嬉しい!可愛い!
でも「由比子ひゃん」はさすがに笑う
なんで森野さんだけこんなキャラが古いんだ?
直江のせいでだいぶ荒れてる高耶さんをあんまり責めないであげて!まだ記憶ないのに!
いや、一般人を危険にさらしたんだから怒られて当然なんだけど…
「偽善者」とか「逃げてる」とか、千秋ひどくない?って初読時は思ったけど
今は千秋がなんで高耶さんにこんなキツく当たるのか、なんとなく分かるような気がする。
いや、でも記憶ない高耶さんを責めても無意味じゃないか?
高耶さんからしたら、なんか知らんけど直江がメンヘラになって、なんか知らんけど千秋に責められて…
俺が何したっていうんだよ!みたいな、踏んだり蹴ったり状態ですね。
こんな時でも直江の声聞きたくなって電話する高耶さんかわいい(笑)
公衆電話とか最近全然見なくなったな
今じゃみんな携帯電話だから、知り合いの電話番号暗記とか まずしないよね。
麻衣子
麻衣子さん、弟が瀕死状態なのによくそんな他人に惚れたりできるな
直江に惚れてる場合ではないのでは?(笑)結構余裕なの?
高坂はどこに行っても直江のもとに現れるなぁ
もうこいつ絶対直江のこと好きだろ…
つつが(変換できない)という赤い獣がイマイチ想像できなくて、ググったら「ツツガムシ」ってダニの画像がバーンって出てきて「キモッ」ってなった…いきなり虫の画像大画面はやめてぇ…
「つつが 霊獣」で画像検索したけど、沖縄のシーサーみたいな見た目だった。
杉の幹に人の顔って怖すぎ…今までのミラージュでの心霊現象の中でもトップクラスに怖すぎる。
正直、片倉に関しては「こんなやついたっけ…」って感想しか出てこなかった。(ごめん)
謎の男
ホテルで謎の男に助けられた高耶さん、全然知らない相手のはずなのによくそんなペラペラと喋れるな
よっぽど弱ってて余裕なかったんでしょうね。
高耶さんから溢れるように出てくる弱音が、精神状態を物語っている。
高耶さんと直江の間に信頼関係も生まれてきたのに、直江が今まで優しくしてくれたのは全部「景虎」に対してで、自分に対してではなかったと思い悩む。
寂しがり屋な高耶さんにとっちゃ、やっと安心して甘えられる人だったのに、突然あんなことされたら動揺するのも当然。
ここの高耶さんは、気の毒で仕方なかった…
高耶さんは千秋に、そして直江は綾子さんに怒られるという(笑)
綾子さんからしたら、お互いこんなに近くにいながら なんでそばにいないんだよ!ってムカつくでしょうね。こっちは会える保証もないまま200年前の恋人を今でも待ち続けているというのに。
そして千秋がついていながら拉致られる譲。
千秋何やってるんだよ!
高耶さんは兄によってつつが鏡の中に閉じ込められ、譲は小次郎に拉致られる、という急展開。
譲はどんな時でも、高耶さんのことを大事な親友として想ってくれててめちゃくちゃいい子だよなぁ。
もう闇戦国には関わらないでほしいけど、それは絶対無理なんだろうなぁ…って譲が登場するたびに思ってた。
もしこの2人の友情が闇戦国の影響か何かで終わってしまうことになったら、悲しすぎて泣くわ…
まとめ感想
初読時、なぜ千秋が高耶さんに対してこんなにキツく当たるのかも分からなかったし、直江がメンヘラ状態なのも相変わらず分からなかった。
しかも小太郎・小次郎・小十郎が全員同一人物だと思い込んで読んでたせいで、途中で「…あれ?」と こんがらがり、何度も挫折しかけました。(それはちゃんと読んでなかった自分のせい)
普通の小説だったら、こんだけ登場人物多く出して似たような名前なんてつけないでしょうが、ミラージュは歴史上の人物がモデルで名前もそのままだから仕方ないっちゃ仕方ない。
ミラージュにおいてこのような長編の時は、相関図を書きながら読まないとダメですね。
ただでさえ登場人物多い上に、名前が2つあるキャラ(「高耶」と「景虎」みたいに)ばかりなんだから(笑)