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「炎の蜃気楼」第三部を振り返って

おせちの伊達巻を食べつつ、伊達政宗に思いを馳せながら伊達巻の「伊達」の由来についてずっと考えてたんですけど

伊達政宗の好物だった説がWikipediaに載ってて興奮しました。初めて知った!!

本が読めない原因

というわけで、「炎の蜃気楼」第三部読み終えました〜!!(一週間以上前のことだけど)

子供の頃から読書嫌いだった人間がついにここまで読み切るとは…なんか感慨深いものがありますね。

昨年は間違いなく、人生で一番本を読んだ年でした。ほぼミラージュしか読んでないけど。

なんで自分は本を読むのが苦手なのかも最近分かってきた。

集中力が壊滅的にないってのが一番だけど、それだけじゃなかった。

「ぼくらの」という漫画でアクション映画が苦手って言う子が出てくるんだけど、

その理由が「モブが死んでも群衆は関心をもたない。主人公が死んだら過剰に反応するのに。自分にとったら主人公の死もモブの死も同じ。」(要約)

まさしく私はこの子と一緒の考え方なんですよね。

例えばミラージュだと「赤鯨衆を一人調伏して〜」みたいな文章が出てきたら、「あ〜赤鯨衆のモブが犠牲に!!」と、一人の大切な命をたった一行の短い文章で済ませられたことに憤り悲しんで、「この赤鯨衆モブはどんな理由で入隊したんだろう」とか「無念だっただろうな」とか思いを馳せてしまう。

いちいち余計なことを考えてしまって、本編から脱線しちゃうんですよね。

漫画やアニメと違って、文章オンリーの小説だと余計に。

我ながらめんどくせー頭してんなって思うけど、自分の性質に気づけただけでいい収穫したなって思う。

やっぱり読書って大事!

第三部感想まとめ

第三部の見どころはやっぱり、上杉を捨てた高耶さんががむしゃらに生きようとする姿だと思います。

今まで上杉夜叉衆の大将・上杉景虎として怨霊の《調伏》をしてきた彼が、上杉の大将を降ろされ、《調伏力》を失ったけど

赤鯨衆という怨霊集団の仲間になり、自身の新たな居場所を見つけ、どんなに傷つき矢面に立たされても前に進むことを諦めず怨霊の存在を肯定し、懸命に生き続けようとする姿は

痛々しくも眩しかったですね。

高耶さんってかなり繊細な人だから、誰かに優しくされてもわざと突き放したりするんだけど、それでもどんな人間だろうと大切に思ってるから、みんなが傷つかないようにわざと自分が傷つく方の道を選択しがちで

今回はそれが特に目立ってた印象。

「赤鯨衆のためだからといって、そんなわざわざ茨の道を選ばんでも…」ってシーン何度もあったなぁ…

そのせいか、名台詞が多いことで(私の中で)有名なミラージュの中でも、

第三部は今まで以上に、「生きる」ことや「愛する」こととは何か深く考えさせられる台詞が多かったですね。

ミラージュの台詞は、哲学書とかに載せてほしいレベルの心に突き刺すようなものが多すぎる。

意外だったこと

①上杉夜叉衆が終始バラッバラだった

最大のビックリはこれ。

高耶さんと直江はなかなか再会できなかったし

千秋が織田に寝返り、綾子さんは織田に捕まって全く登場しない。

色部さんは新上杉の大将として頑張ってるけど、結局高耶さんと色部さんって今世ではまだ会ってないよね?

第一部のみんなでわちゃわちゃしてたあの雰囲気が好きだったから…本当にショック。

もうこれ第四部も夜叉衆みんなで集合して同窓会とか絶対できないやん…邂逅編を期待するしかない。

私の中で千秋の好感度が第三部始まったあたりでだいぶ下がったんだけど、ほとんど戻りました(笑)それでも第二部終わり頃と比べたら低いけど。

お人好しでフェミニストでクールなところは変わってなかったから安心した。

②譲が全く登場しなかった

譲が武田に捕まったまま第三部終わったのは衝撃でしたね。

譲の両親も森野さんも美弥ちゃんもかなり心配してるんじゃ…?

もうこれは完全に第四部までのお楽しみってことでしょう。

高耶さんvs譲の戦いは避けては通れないと思うから、複雑だ…。楽しみだけど楽しみじゃないというか。

③思ったより赤鯨衆の話メインだった

今まで仙台編、日光編、熊本編…と色々あったけど、ここまで長いのは四国編が初めて?

まぁ赤鯨衆は高耶さんの新たな居場所になったんだから、そりゃそうだよね。

今までは伊達政宗!織田信長!明智光秀!加藤清正!みたいな、有名な戦国武将がいっぱい出てきたから、第三部はどんな武将が出てくるのかな〜♪って楽しみにしてた割にはあんまり出てこなかった(笑)

長宗我部は出てきたと思ったら瞬殺されてたし、安芸国虎は「誰?」だったし。(ごめん潮)

戦国ものといえば、「戦国BASARA」のイメージが私の中で強いせいで(戦国BASARAあんま知らんけど)

真田幸村とか出てくるのかなって思ってたけど、ミラージュでは出てこなさそう(笑)

その代わり第三部は伊達政宗や加藤清正といった過去に登場したキャラとの再会がありました。

出会った頃と今の高耶さんじゃ立場も状況も考え方もだいぶ変化していて、「こんな再会の仕方なの!?」と興奮しまくりでしたね。

これは長編ならではの醍醐味。

④高耶さんと直江が死ぬほどイチャイチャしてた

再会したシーンは感動したけど、それ以降は

人目も憚らず、なんかずーーーーーーっとイチャイチャイチャイチャしてた記憶しかないな…wwww

両想いなのはもう分かったから!お前らこんな状況なのにどんだけ乳繰り合うんだよ!

途中からは「もうええて(笑)」って思いながら読んでました。まぁ面白かったけど。

私、少女漫画でもドラマでも、2人がくっつくまでは最高に楽しいんだけど、いざ恋が実ってくっついたらビックリするほど冷めるタイプなんですよね。

でもミラージュのこの2人に関しては、性行為したから“結ばれた”ってわけじゃないでしょうし、むしろやっとスタートラインに立てたって感じ?

ってか、高耶さんの魂の寿命迫ってることがキッカケで、やっとスタートラインに立てたような気がする。

これから

果たしてこの2人は「最上」まで辿り着けるのか?

第三部で一歩近づけるのかなと思いきや、むしろ遠のいたような…?

なんかもうよく分かりません(笑)

2人の関係性が、さらに一般人には土足で踏み込めないような崇高な領域にまで達した感じがありますね。

もう読者は2人をただ見守るしかありません。

で、結局自分はこのまま第四部に行くのか、邂逅編に行くのか。

第三部が全然まとまってない終わり方だったので迷ったけど、

一旦、邂逅編に行くことに決めました。

だって上杉夜叉衆があまりにも揃わなさすぎだったから…

もっとみんながわちゃわちゃしてるところが見たいんだよ…!!

心配なのは、第四部読む頃には肝心の本編のストーリーを覚えてなさそうなことと

そもそも邂逅編をちゃんと読み切れるかということ。

邂逅編って景虎様の生前の話?それとも死んでから換生した後の話?

…って思ってたけど、あらすじ読む限り換生した後っぽいな。

邂逅編って本編と違って時代小説っぽいのかな?

時代小説は親が好きだから家に大量にあるんだけど、昔なんとなく手に取った「新選組血風録」とか全っ然読めなかったし、「剣客商売」は三冬ちゃんが出てるシーンだけなんとか読めた記憶あるくらい。

あまりにも時代小説感強かったら途中で諦めるかもしれない…

読破できることを信じて突き進もうと思います。

イラスト集

ミラージュのwiki眺めてたらイラスト集があることを知って、図書館で探したらまさかのありました。

こんなものまで置いてある図書館すげぇな…

「炎の蜃気楼 イラスト集 BLOODY MOON 癒えることなき傷口のように」、めちゃくちゃよかったです…

個人的に、直江&猫と戯れてる高耶さんのイラストが好き。

イラストだけかと思ってたから、漫画と小説もついててテンション上がった。

こんな仲良い2人とかあり得ないから、これもまた本編とは別の世界線の2人なんでしょうね。

あと冒頭のエッセイ?ポエム?みたいなやつ、やっぱ作者変態やなって思いました(笑)

ってか表紙の高耶さん血だらけやん…桑原先生も浜田先生も主人公を痛めつけるのが性癖なのかな?

でもその気持ち分かる…(笑)高耶さんめっちゃ血似合うもん。

なんでこれ電子書籍ないんだろう。絶対買うのに。

きっと他にもミラージュ関連で電子書籍化してないのいっぱいあるんでしょうね。

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桑原水菜
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